アクションを実行する
MCPクライアントからツールを使って、アクションを実行する方法を説明します。機能の概要はリモートMCPとは、接続手順とツールの仕様はクライアントを接続するを参照してください。
実行の流れ
アクションは、次の3つのツールを順に使って実行します。実行前にレビュー承認が必要なアクションでは、execute_action がレビュー依頼を作成します。詳細はレビューが必要なアクションを参照してください。
list_actionsで利用できるアクションの一覧を取得し、実行したいアクションのaction_idとenvironment.idを確認します。get_actionで、アクションの入力パラメーターの定義(input_schema)を確認します。execute_actionにaction_id・environment_id・arguments(input_schemaに従った引数)を渡して実行します。
通常、この手順はMCPクライアントのAIが自動で進めます。ユーザーが各ツールを直接操作する必要はなく、実行したいアクションと環境を指示するだけで、クライアントが必要なツールを順に呼び出します。
アクションを実行できるかどうかは、接続したユーザー自身の権限に従います。
実行結果
実行に成功すると、アクションの実行結果がJSONで返ります。MCPクライアントはこの結果を使って、続きの処理を進められます。
レビューが必要なアクション
レビュー設定により実行前にレビュー承認が必要なアクションは、一覧のレコードで requires_review が true になります。このアクションを execute_action で呼び出すと、その場では実行されず、arguments に渡した引数でレビュー依頼が作成されます。
レビュー依頼には、execute_action の review_request で次の情報を任意で付けられます。
| 項目 | 内容 |
|---|---|
description | レビュー依頼の説明です。 |
expiration | レビュー依頼の有効期限です。{ "type": "never" } で無期限、{ "type": "datetime", "expires_at": "<日時>" } で日時を指定します。expires_at はタイムゾーンオフセット付きのISO 8601形式(例: 2030-07-01T00:00:00+09:00)で、現在時刻より未来の日時を指定します。省略した場合は7日後になります。 |
auto_execute_on_approval | 承認されたら自動で実行するかどうかです(依頼者の権限で実行されます)。省略した場合は、レビュー設定の「承認後の自動実行」の設定に従います。「必ず手動で実行」が設定されたアクションで true を、「必ず承認と同時に実行する」が設定されたアクションで false を指定するとエラーになります。指定できる値は get_action の auto_execute_on_approval_policy で確認できます。 |
review_request はレビューが必要なアクションでのみ指定できます。レビューが不要なアクションに指定するとエラーになります。
execute_action の結果には、実行結果の代わりにレビュー依頼の状態とベースマキナのレビュー画面のURL(url)が返ります。レビュー依頼の状態には review_request_id・status・説明(description)・有効期限・auto_execute_on_approval・レビュー結果(reviews)が含まれます。レビュー依頼はベースマキナのレビュー画面から承認・却下できます。結果の auto_execute_on_approval が true の場合は承認後にアクションが自動で実行され、false の場合は承認後にレビュー画面から実行します。MCPクライアントのAIはこのURLをユーザーに伝え、承認を依頼できます。
作成したレビュー依頼の状態は、get_review_request に review_request_id と environment_id を渡して確認できます。status は次のいずれかになります。
status | 説明 |
|---|---|
requested | 確認中(承認待ち) |
approved | 承認済み(まだ実行されていない) |
executed | 実行済み |
rejected | 却下済み(レビュアーが却下した) |
withdrawn | 依頼者自身が取り下げた |
expired | 期限切れ |
reviews には、レビュー済みのユーザーごとに名前(user_name)・結果(state)・コメント(comment)が並びます。承認済みの記録も含まれるため、これまでに誰が承認・却下したのか、却下の理由は何かをユーザーに伝えられます。まだレビューしていないユーザーは含まれません。
承認後の実行結果はMCPクライアントには返らないため、実行結果はベースマキナのレビュー画面で確認してください。
実行に失敗したとき
入力値の不備、データソースのエラー、JavaScriptアクションのエラーなど、入力やアクションの設定を見直せば対処できる失敗は、その内容がツールのエラーとして返ります。MCPクライアントはエラーの内容を踏まえて入力を直し、再実行できます。
ベースマキナ側の想定外のエラーで失敗した場合は、ツールの実行自体がエラーになります。時間をおいて再試行しても解決しない場合は、お問い合わせください。
実行できないアクション
無効化されたアクション、現在の環境で無効になっているアクション、非表示に設定されたアクション、使用するデータソースが現在の環境に接続されていないアクションは、ツール一覧に表示されません。
次のアクションは list_actions の一覧に表示されますが、MCPからは実行できません。一覧のレコードでは executable が false になり、実行できない理由が not_executable_reason に記載されます。実行した場合もエラーとして返ります。実行できないアクションでは、get_action の結果に input_schema は含まれません。
| 実行できないアクション | 代わりの実行方法 |
|---|---|
| 実行権限のないアクション | 企業アカウントの管理者に権限の付与を依頼してください。 |
| レビュー設定が削除されたアクション | アクション設定画面でレビュー設定をやり直してください。 |
| ファイルを入力として受け取るアクション | アクション実行画面から実行してください。 |
| ストレージのダウンロード操作のアクション | 署名付きURL発行(ISSUE_SIGNED_URL)操作のアクションを使用してください。 |
| (旧)JavaScriptアクション | アクション設定画面で現行のJavaScriptアクションに移行してください。 |
MCPのツールの実行結果はJSONで返るため、ファイル(バイナリデータ)を返すアクションは実行できません。ストレージのダウンロード操作のアクションは、上の表のとおり list_actions の一覧で事前にわかります。一方、HTTP APIアクションが画像やPDFを返した場合や、JavaScriptアクションがファイルを返した場合は、実行してはじめてエラーになります。