SnowflakeアクションでのSnowflakeの各データ型の値の扱い
ベースマキナにはアクションの実行結果に対してJavaScriptで処理を書く機能があります。
各アクションの実行結果の値は、それに対応するJavaScriptの型へと自動的に変換されます。
以下の表は、上記の機能でSnowflakeアクションの結果として使用される、Snowflakeのデータ型と、対応するJavaScriptの型の一覧です。
Snowflakeのデータ型 | アクションの実行結果でのJavaScriptの型 | 対応状況 |
---|---|---|
FLOAT FLOAT4 FLOAT8 DOUBLE DOUBLE PRECISION REAL | number | null | 対応 |
VARCHAR CHAR CHARACTER STRING TEXT | string | null | 対応 |
BOOLEAN | boolean | null | 対応 |
DATE DATETIME TIME TIMESTAMP TIMESTAMP_LTZ TIMESTAMP_NTZ TIMESTAMP_TZ | string | null | 対応 |
NUMBER DECIMAL NUMERIC INT INTEGER BIGINT SMALLINT TINYINT BYTEINT | string | null | 未対応 |
BINARY VARBINARY | string | null | 未対応 |
VARIANT OBJECT ARRAY MAP | string | null | 未対応 |
GEOGRAPHY GEOMETRY | string | null | 未対応 |
VECTOR | string | null | 未対応 |
各データ型の詳細はSnowflakeのドキュメントのSnowflakeのデータ型 (opens in a new tab)をご参照ください。
未対応のデータ型
対応状況が未対応のデータ型はJavaScriptの型への変換が未対応で、現在はstring | null
に変換されますが、今後別のJavaScriptの型に変更される可能性があります。
なおSnowflakeアクションの実行結果に未対応のデータ型の列の値が含まれる場合、アクションの実行結果に以下のメッセージが表示されます。

各データ型の列の値を別のJavaScriptの型に変換する
以下は各データ型の列の値を、別のJavaScriptの型として扱いたい場合の変換方法です。
SQL文でデータ型を変換する
アクションの実行で共通の変換をする場合は、SQL文内でCAST
関数を使ってデータ型を変換する方法が便利です。
例えば、以下のようにNUMBER
型の列の値をVARCHAR
型に変換すると、
アクションの実行結果のJavaScriptの型はstring | null
になります。
SELECT
-- ここでVARCHAR型の列「id」の値をVARCHAR型に変換
CAST(id AS VARCHAR)
FROM
users;
CAST
関数の詳細はSnowflakeのドキュメントのCAST、 :: (opens in a new tab)をご参照ください。
JavaScriptで値の型を変換する
各アクション実行ごとに別の変換をしたい場合は、JavaScriptのコード内で値の型を変換できます。
以下は、アクションの実行結果の加工スクリプトでstring | null
型の値をnumber
型に変換する例です。
return [
{
success: results[0].success.map((user) => ({
// `Number()`コンストラクターで`string | null`型の値を`number | null`型に変換
id: user.id !== null ? Number(user.id) : null,
name: user.name,
})),
},
];