BigQueryアクションでのBigQueryの各データ型の値の扱い
ベースマキナにはアクションの実行結果に対してJavaScriptで処理を書く機能があります。
各アクションの実行結果の値は、それに対応するJavaScriptの型へと自動的に変換されます。
以下の表は、上記の機能でBigQueryアクションの結果として使用される、BigQueryのデータ型と、対応するJavaScriptの型の一覧です。
BigQueryのデータ型のサポート状況
| BigQueryの型 | アクションの実行結果でのJavaScriptの型 | 対応状況 |
|---|---|---|
STRING | string | null | 対応 |
DATE | string | null | 対応 |
DATETIME | string | null | 対応 |
TIME | string | null | 対応 |
TIMESTAMP | string | null | 対応 |
FLOAT64 | number | null | 対応 |
INT64 | bigint | null | 対応 |
BOOL | boolean | null | 対応 |
JSON(JSON型の値をパースするが有効) | Record<string, unknown> | unknown[] | string | number | boolean | null | 対応 |
JSON(JSON型の値をパースするが無効) | string | null | 対応 |
GEOGRAPHY | string | null | 未対応 |
BYTES | string | null | 未対応 |
STRUCT | string | null | 未対応 |
NUMERIC | string | null | 未対応 |
BIGNUMERIC | string | null | 未対応 |
ARRAY | string | null | 未対応 |
RANGE | string | null | 未対応 |
INTERVAL | string | null | 未対応 |
各データ型の詳細はBigQueryのデータ型 (opens in a new tab)をご参照ください。
未対応のデータ型
対応状況が未対応のデータ型はJavaScriptの型への変換が未対応で、現在はstring | nullに変換されますが、今後別のJavaScriptの型に変更される可能性があります。
なおBigQueryアクションの実行結果に未対応のデータ型の列の値が含まれる場合、アクションの実行結果に以下のメッセージが表示されます。

各データ型の列の値を別のJavaScriptの型に変換する
以下は各データ型の列の値を、別のJavaScriptの型として扱いたい場合の変換方法です。
SQL文でデータ型を変換する
アクションの実行で共通の変換をする場合は、SQL文内でCAST関数を使ってデータ型を変換する方法が便利です。
例えば、以下のようにSTRING型の列の値をFLOAT64型に変換すると、
アクションの実行結果のJavaScriptの型はnumber | nullになります。
SELECT
-- ここでSTRING型の列「id」の値をFLOAT64型に変換
CAST(id AS FLOAT64) AS id
FROM
users;CAST関数の詳細はBigQueryのドキュメントのConversion functions (opens in a new tab)をご参照ください。
JavaScriptで値の型を変換する
各アクション実行ごとに別の変換をしたい場合は、JavaScriptのコード内で値の型を変換できます。
以下は、アクションの実行結果の加工スクリプトでstring | null型の値をnumber型に変換する例です。
return [
{
success: results[0].success.map((user) => ({
// `Number()`コンストラクターで`string | null`型の値を`number | null`型に変換
id: user.id !== null ? Number(user.id) : null,
name: user.name,
})),
},
];JSON型の列の値をJavaScriptの配列やオブジェクトに変換する
アクションの設定で「JSON型の値をパースする」を有効にすると、JSON型の列の値がJavaScriptのオブジェクトや配列などに変換されます。
例えば'{"name": "John", "age": 30}'という値は{name: "John", age: 30}というオブジェクトに変換されます。
ARRAY,STRUCT型の列の値をJavaScriptの配列やオブジェクトに変換する
通常、ARRAY,STRUCT型の列の値はstring | nullに変換されますが、以下の手順でJavaScriptの配列やオブジェクトに変換できます。
- 「JSON型の値をパースする」を有効にする
TO_JSON関数でARRAY,STRUCT型の列の値をJSON型に変換する
SELECT
-- STRUCT型の列「login_user」の値をJSON型に変換
TO_JSON(login_user)
FROM
audit_logs;